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世の中には自分の好み、興味のある「物をたくさん買い集める」という趣味の方がいらっしゃいます。“趣味は○○のコレクションです”といった方々です。趣味というほどではなくても、なんとなく同じ物をたくさん集めてしまいがちの方もいらっしゃいます。
ご本人の趣味でしたら、それはそれでよろしいことなのですが、いずれにしても必要以上に集めすぎると困った問題が発生することがあります。
集めている物の大きさにもよりますが、一つ一つが小さな物であっても、数が増えると、やはり置き場所に困るという問題が生じてきます。
たとえば、つんどくの状態の本。まだ使える物があるのに発売の度に衝動買いをしたパソコン。街に出かける度に買い込んだ洋服。暇つぶしに買い込んだDVD…。
たまってきて困った場合は、減らすためにいくつか処分を考えざるを得ないことになりますよね。
「玩物喪志(がんぶつそうし)」という言葉があります。
デジタル大辞泉によると、“珍奇な物に心を奪われて大切な志を失うこと。”という意味ですが、私たちにとっての“大切な志”とは、“大切な物”であると同時に“大切な夢・目標・目的”といってもよいのではないかと思います。
ある武士が刀のコレクションに夢中になり、手に入れた刀を戦場で使うのは傷がつくという理由で使わないまま戦場から逃げ出してしまったら、武士としては失格ですね。そして、そもそも刀を手に入れるという目的そのものが本末転倒してしまっていますし、まさに玩物喪志ということになります。
日々の生活の中で、“大切な志”“大切な物”“大切な夢・目標・目的”を失わないために、何かを捨てなくてはいけない、または、何を捨てるか決断することは必然なことかもしれませんね。