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粗大ゴミ回収東京川崎相談所 -お知らせ-

椅子に関して

この度は弊社ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

最近、居酒屋のお店から約30脚の椅子を回収いたしました。

椅子

 

回収した椅子というのは、背もたれのある木製椅子、カウンターチェアーの他、スツール、丸椅子、折りたたみ椅子など、計5種類の椅子でした。
これらの椅子はそれぞれ木の部分、鉄の部分、その他の素材に応じて分解、分別し処分します。

それにしても、一言で”椅子”と言ってもいろいろな種類、形の物があるものです。オフィスで使う椅子でも、肘掛けのある物とない物があり、それもキャスターのある物とない物があります。

ところで、椅子に限らず、明治以降、西洋の物がたくさん日本に輸入されてきたわけですが、畳の文化とはいえ、日本においても、もともと腰掛けるという文化、風習、そして椅子という物がなかったわけではありません。

たとえば、天皇専用の”倚子(いし)”。
それから、戦(いくさ)の陣中で武士が座る”床几(しょうぎ)”(下の画像)などがあります。

 

床几

 

※床几はテレビや映画などでご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれません。また、現代においても神式の結婚式場で使われています。

 

 
ただ、こういった椅子は、日用品としての椅子ではなく、地位、(あるいは現代でいう職業や資格)に特化した、儀式用の椅子として使われました。

 
背もたれのある椅子はどうでしょう。
まず、日本には正倉院に保存されている椅子があります。イギリスでもフランスでも王族の使用した椅子が残されてあります。けれども、いずれも特権階級の人間が限定的に使用した椅子です。それが、一般大衆向けに普及し、使われたのはいつ頃のことでしょうか。建築家・ギーディオンによると、ヨーロッパで15世紀頃に、(現代の)背もたれのある椅子の原型が作られ、一般大衆向けに普及したそうです。大衆向けの椅子が大量生産されることに伴い、おそらく、特権階級の人々の使用する椅子は、よりいっそう高価な素材と装飾と美を追求した”造り”となったのかもしれません。現代風に言い換えると、高級ブランドであり、そういった特別な希少価値のある物を所有することが権威と象徴の証となったことでしょう。